ドラ研究人生ニチニチ記

黙々と実験し淡々とイギリスで生活する中で人生をより楽しくするための悪あがき

10月11日(金)

毎日、職場でも家でも日本語は全く喋らない。

 

ボスが仕事をしているとやってきて突撃ディスカッションを仕掛けてきた。隣の学生さんがターゲットだったが、私も見事に巻き込まれた。

隣の学生さんのプロジェクトに助け舟を出すつもりで、しかじかの実験もできますね、と言ったら、ボスが、学生さんと私に向かって「じゃぁやってくれよ頼むよ」と言ってくる。

 

嫌です。私のやりたいことじゃないし。心の中でつぶやく。やるならその学生さんでしょ。

 

新しいポスドクが来るらしい。中国語話者らしいのだが、ボスはどこに座らせるかを考えていて、中国語話者同士が固まらないように席を離した方がいいんだよ、と私に言ってくる。一言さらに、この辺には日本語話者はいないからあなたの場合は楽なんだけどさ、だそうだ。

イラっとする。

あなたは家で、あなたの母国語をあなたの妻と一緒に話して気晴らしできるよね、私は家でも職場でも、というかこの国ではほとんどどこでも日本語を話すことはないんです。話しても不完全な英語がほとんどです。そして話さないことにより、単語を取り出して会話に乗せることが極端に下手くそになっているんです、由々しき事態です、と腹立たしく思う。

 

日本に帰国して頻繁に日本語を話すようになると、英語の会話も随分スムーズになることは何度も過去に経験している。同僚と一緒にご飯を食べてせめて1日の会話量を増やさねばと思う。

言葉がスラスラ出るように、その一環としてブログを始めたのだが、会話のように予測不能な状態ですぐに単語を出さねばならないのに比して、自分の中でのみ完結する「書く」という作業はやはり会話の代替にはならないなと書きながら思っている。でもないよりマシか。